言語を楽しむ

言語同士のつながり、単語の由来や覚え方など、語学にまつわるお話を書いてきます!

"culture"は「耕されたもの」?〜"culture"と"cultivate"の関係〜

"culture"という言葉がありますね。「文化」という意味です。

 

一方で、「耕す」という意味の"cultivate"という単語があります。

この2単語は、無関係のようで実は関係しているのです。

 

単語を眺めると、語頭の"cult"という部分が共通しています。

 

"cultu"、"cultiv"には、共に「耕す」という意味があります。

"cultivate"は"cultive"に「〜の状態にする」という意味の"ate"が結びついて、「耕す」。まさにそのままの意味ですね。

 

"culture"はもともと、"cult"に「もの」という語尾の"ure"が結びついて、「耕されたもの」という意味です。

では、なぜ「耕されたもの」が「文化」という意味になったのでしょうか?

 

文化とは、長い時間をかけて人々の生活や精神に刻まれているものです。

「精神など人間の内面が耕されてきた結果、生まれた産物」と考えることができます。これが、「文化」という言葉として今用いられている、ということなのです。

この意味の繋がりを知った時、個人的にはとても腑に落ちた記憶がありますが、皆さんはいかがでしょうか?

 

今回は"culture"と"cultivate"という、一見意味は似ていないけれど根底はつながっている単語について扱いました。

それではまた!

 

(参考文献:ジーニアス英和辞典)